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東京都教職員研修センター

所長挨拶

~主体的に学び続ける教師を育てる研修・研究を目指して~

東京都教職員研修センター所長

当研修センターは、昭和 14 年に発足した東京市教育研究所を前身としており、85 年の歴史があります。平成 18 年4月からは現在の水道橋に場所を移し、東京都の教育の充実及び振興を図ってきました。当研修センターは、東京都教育委員会において、教職員の研修を専門的に実施する唯一の機関であり、その使命は、極めて大きいものであると考えております。

「東京都公立学校の校長・副校長及び教員としての資質の向上に関する指標」や、それを踏まえて策定された「東京都教員研修計画」等を踏まえ、質の高い教員研修の機会を提供するとともに、学校が直面する喫緊の教育課題の解決に資する研究を行い、教育実践に役立つ情報を素早く発信するなど、「主体的に学び続ける教師」を育てるために、以下のような取組を推進していきます。

1 研修の一層の充実

(1) ニーズに応じた研修プログラムの提供
職層・成長段階に応じた選択研修や、生成AIの活用等の最先端の指導内容を学ぶ研修を実施します。また、受講者が参加しやすいよう、オンライン研修や集合研修等、研修形態を選択できるようにします。
(2) 研修での学びと実践の接
受講者の目的意識を高めるための事前課題や、成果の還元を協議する場を設定するなど、研修での学びと実践の接続を視野に入れた研修を運営します。また、管理職等に対して、校内研修等の推進に資する研修を実施します。
(3) 協力や共有の機会の創出
受講者が自校の現状や課題等を踏まえ、目的をもって協議できる機会を創出します。また、研修での学びを日頃の指導に生かせるよう、模擬授業、実技研修等の体験的な活動を一層重視します。
(4) フィードバックと評価の工夫
他の受講者との意見交換や協議を通して、対話的に省察する場を設定します。また、自己評 価アンケートを改善し、受講者が研修の成果や課題を認識できるようにします。
(5) 修了後のサポートの実施
受講後に研修内容や資料等を繰り返し確認できるよう、WEBサイトを充実させます。今年度からは、指導教諭の模範授業の動画についても、広く配信していきます。

2 研究機能の強化

(1) 研修センターにおける研究の充実
関係機関等との連携を深めつつ、研修センターが有する人的資源を最大限に活用するなど、専門性の高い研究を全所体制で推進していきます。
(2) 情報発信の強化
東京都教育委員会の各組織や研究推進団体など、東京都で行われている研究を研修センターのWEBサイトに集約し、利便性を向上させます。また、研究成果を広く発信するとともに、その成果を反映させた研修を構築するなど、教員の資質向上と学校における課題解決に向けた取組を推進していきます。
「誰一人取り残さず、すべての子供が将来への希望を持って自ら伸び、育つ教育の実現」に向けて、「主体的に学び続ける教師」を支援していきます。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年4月      
東京都教職員研修センター
所長  小寺 康裕